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アルク100回に寄せて  
坂上栄美子(アルク事務局)

アルク100回に寄せて  
市川和演

アルク写真集 撮影後記  
富山治夫

昔の名前で帰ってきました  

富山治夫

 

突然の糖尿病で歩けなくなってから一年半。パソコンの練習と、散歩のリハビリは、人には言えない五体不満足の日々だった。血糖値も下がり始め、医者からゴルフをすすめられるのだが、まるで歩く自信がない。アルク会に参加してもN.Rばかりで、同伴者に迷惑をかけるばかりの年末だった。ミレニアムの年を迎えて、アルク全員の記録写真を写すことから始めることにしたのは、過去の記憶を蘇らせることでもありました。


年末、襟巻きトカゲのように脇を思いっきり開いてスイングをする菅さんと、昇り龍のように脇をしっかりたたんで体をくねらせる木場さんに、「二人とも美しくない、絵にならないから写す気にならないよ」。このプレーが全員を撮影するきっかけになった。

アルクコンペで三年ぶりの久保、黒沢、レフティの吉川さんが相手。重たいデジタルカメラを持ってティグラントを右へ左へ、城山を上がってみたら42。撮影を止めてゴルフに集中するはずの愛川は、出だしから大タタキ。まだ頭が切り替わっていないためだ。気になっていた黒沢さんのインパクトを写すことにしたが、ワンピースでスピードがあるスイングに、シャッターを切る瞬間が見つからない。予備球を打ってもらってもインパクトが合わない。プロ写真家として頭の中がパニックになってしまったが、最終ホールまでついに写せなかった。まだまだ修行が足らない、と思って新宿食堂にいったら優勝していた。ミレニアム、黒沢さんありがとう。2月は老人手帳が配付される誕生日。昔の名前で帰ってきました。

 

富山治夫


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